最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、セイファート （9213）について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
一時は公開価格から1.5倍近い上昇も、その後半値以下に大暴落
セイファート （9213）は今年2月4日(金)、JASDAQスタンダード市場に新規上場（IPO）した。現在は東証スタンダード市場に属し、銘柄の概要は下記の通り。
美容業に関する広告求人サービスや紹介・派遣サービスなどを手掛ける。
公開価格は1,120円、初値は1,030円、上場来高値は1,650円、上場来安値は673円。
<9213> セイファート 1018 -
公開価格（1120円）を8.0％下回る1030円で初値を付けた。会社設立は91年7月11日。主な事業は美容業に関する広告求人サービスや紹介。派遣サービス、教育サービスも手掛ける。21年12月期の営業利益予想は前期比3倍の2.56億円。広告求人サービスで新規顧客や休眠顧客を開拓し、利益拡大を目指す。紹介・派遣サービスなども堅調に推移する見通し。第3四半期累計の実績は1.97億円だった。
「ＱＪ ＬＩＫＥ」は、Ｚ世代がトレンド情報を含めた美容業界の情報を収集するためのアプリ。第１フェーズでは、美容に特化したＳＮＳトレンド分析機能や、認知度向上をサポートする投稿サポート機能など美容師とトレンド情報をつなぐシステム部分が完成した。
今日はＩＢＪ （6071）が新規5%超え保有でストップ高、引け後更に買い増し判明
今日の前引け後、ＩＢＪ （6071）が同社に対して新規大量保有報告（セイファートについて、ＩＢＪは保有割合が5％を超えたと報告 [大量保有報告書] | 株探ニュース）を提出した。すると後場の株価は、前引け終値962円に対して特買いスタートから大幅窓開けGU1,060円で寄り付き、その後一時ストップ高1,106円にタッチして終値1,093円で引けている。
◆義務発生日 保有割合（前回→今回） 保有株数 提出日時
2022/08/17 ― ％ → 5.03％ 66,500 2022/08/22 11:58
保有目的は純投資で、報告義務発生日は８月１７日としている。
引け後、同社が更に買い増し（R4.08.22 16:58 変更報告書 E27066 株式会社ＩＢＪR4.08.22 16:58 変更報告書 E27066 株式会社ＩＢＪ）した事が判明。今日の取得は21,300株だが、前場の出来高的に後場からの急騰局面で敢えて上値買いした模様。
◆義務発生日 保有割合（前回→今回） 保有株数 提出日時
2022/08/22 5.03％ → 6.74％ 89,000 2022/08/22 16:58
因みに、第3位株主であるAirsalon（面貸し美容室・シェアサロン検索求人 AIRSALON [エアサロン] | AirSalon）の立ち上げ人は、グリー （3632）とミクシィ （2121）出身。
AIR SALONを立ち上げたのは、大阪出身の起業家 阿部竜作さん。新卒で入社したGREE（グリー）ではソーシャルゲームの運用に携わり、社内の新規事業コンテストで美容業界関連の案が最後まで残ったものの、3ヶ月以内のリリースという条件に間に合わず立ち上げを断念。その後、転職先のmixi（ミクシィ）でカットモデルや美容院のお得な情報がわかる「ミニモ（minimo）」に携わった後に、AIR SALONを起業しました。
引用：美容師のためのAirbnb、フリーの美容師が面貸し美容室を見つけて予約までできる「AIR SALON」 | BRIDGE（ブリッジ）テクノロジー＆スタートアップ情報
今後の株価推移については、今日の終値1,093円は時価総額14.4億円で発行済株式数およそ132万で配当利回り4.12％、日足は一時ストップ高1,106円タッチで今年2月以来の1,100円復帰、週足は一目均衡表雲の転換線1,050円処を上抜け、月足は上場した2月につけた大陰線ローソク足の実体部分を包む格好、時価総額359億円のＩＢＪ （6071）が新規5%超え大量保有を提出してから矢継ぎ早に今日後場の急騰局面に敢えて上値買いで増加報告の謎、直近でオーバル （7727）（オーバル （7727）オーバル （7727）の株価は今後どうなるか【2022年7月8日（金）】）や日本製麻 （3306）（日本製麻 （3306）日本製麻 （3306）の株価は今後どうなるか【2022年8月1日（月）】）等が新規5%超え報告に端を発する大幅上昇の実績等、展開次第では公開価格1,120円の奪還は愚か上場来高値1,650円を試す日が来ても何ら不思議でなかろう。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。