最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、オーバル (7727)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
基本的に日々の値幅が小さい、PBR1割れの地味銘柄
オーバル (7727)は現在、東証プライム市場に属しており、銘柄の概要は下記の通り。
流体計測機器最大手。液体向けが主力。高機能・高性能、省力機器中心。
この銘柄は、チャート(オーバル【7727】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん))を見れば分かるが、基本的に日々の値幅が小さくPBRが1倍を割れている状況。
尚、最新決算(オーバル【7727】、今期経常は17%減益、1円増配へ | 株探ニュース)は減益だった。
22年3月期の連結経常利益は前の期比11倍の4.6億円に拡大したが、23年3月期は前期比16.8%減の3.9億円に減る見通しとなった。
新規大量保有報告をきっかけに動意含み、思惑相場に発展から大幅上昇狙えるか
同社の株価は今月5日、前日終値303円に対してGD始値299円で寄り付いた後、特段の材料が見当たらないものの出来高54万株超えと今年一番の大商いで一時は344円迄買われて年初来高値を高猫。するとその翌日の前場中、オーストリアのアントンパール(ホーム :: Anton-Paar.com)が新規の大量保有報告(オーバルについて、Anton Paar GmbHは保有割合が5%を超えたと報告 [大量保有報告書] | 株探ニュース)を、更にその翌日には保有割合の増加報告(オーバルについて、Anton Paar GmbHは保有割合が増加したと報告 [変更報告書No.1] | 株探ニュース)を立て続けに提出。明けて今日の株価は前日終値342円に対して窓明けGU348円で寄り付き、その後一時346円迄売られるも窓埋め拒否から367円迄買われてYH高猫達成。
尚、保有目的については下記の通り。
(2)【保有目的】政策投資。なお、状況等に応じて、重要提案行為等を行うこと。
今後の株価推移については、基本ボラの小さい銘柄が出来高増加で大幅上昇、直近の節目は無しで350円台復帰は21年2月以来の水準、月足では過去に複数回400円突破の実績、PBR1倍はおよそ570円付近、目下Anton Paar GmbH(アントンパール)が買い増しをしているが同社がこれから株価向上に資する働きかけ、ともすればワンチャンTOBなりのビッグサプライズがある日突然出される等の思惑を期待すれば、大化けの夢を追求すべく今日の前引け終値360円付近で取り敢えず買ってみる選択は大いに有りで無かろうか。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。