最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、ボードルア (4413)について簡易的に考察して予想したい。
一時は公開価格を割れるも、決算を受けて上場来高猫
ボードルア (4413)は2021年11月30日(火)、東証マザーズに新規上場(IPO)した。現在は東証グロース市場に属し、銘柄の概要は下記の通り。因みに、社名はフランス語で鮟鱇(あんこう)の意。
ITインフラストラクチャにおけるクラウド導入支援やセキュリティ構築などを手掛ける。
公開価格は2,000円で、初値は2,750円。業績は右肩上がりで、既存大株主のロックアップも180日だった事等からIPO前の下馬評は高く、IPO当日も期待感から公開価格を30%以上上回る初値を形成し、当日は一時2,844円迄買われた。ところが、そこから謎の売り圧力が強まり、当日はストップ安引け。その後、株価はセカンダリ組の押し目買いや既存ホルダーの利益損切りやらが錯綜して乱高下しながら下値切り下げ、今年1月6日には上場来安値1,680円迄売り込まれた。
1月13日引け後に決算(ボードルア【4413】、3-11月期(3Q累計)経常は4.7億円で着地 | 株探ニュース)を出し、一時2,139円迄買われて反転開始かと思われたが翌日以降は失速、1月25日には再度1,700円迄売り込まれ1,700~2,000円付近のボックス相場を形成。しかし、3月に入ると需給が一転、公開価格2,000円の奪還を果たすと、以降は調整を挟みながらも2,000円を割り込まずチャートは右肩上がりの上昇基調に転換。そして昨日引け後の決算(ボードルア【4413】、今期経常は28%増で6期連続最高益更新へ | 株探ニュース)を受け、今日は昨日終値2,748円に対し窓明けGUから2,940円で寄り付き、前引け時点で一時は3,250円迄買われて上場来高猫した。
チャートは未踏の真空地帯に突入、買いが継続すれば更に上昇の目
株価は上場初日につけた当時の上場来高値2,844円をゆうに突破し、現時点では含み損のホルダーが少ないシコリが無い状態。見直し買いが継続すれば更に上値が望める可能性があろう。株価3,000円処は公開価格の1.5倍だが、好業績で注目されている銘柄が新規IPOした場合、初値が公開価格の2倍以上でつき、更に上昇する事もままある点を考慮すれば、調整があるかも知れないがここから更に一段高、換言すれば公開価格の2倍である4,000円付近迄上昇しても何ら不思議でなかろう。尚、機関投資家が買い候補にした場合、彼らは数日に分けて買い集める傾向があるらしい点、株価3,000円で呼び値が5円単位になる点等は常に意識して臨みたい。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。