最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、クリアル (2998)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
IPO当日に公開価格2倍達成も、その後は一時半値迄暴落
クリアル (2998)は2022年4月28日(木)、東証グロース市場に新規上場(IPO)した。銘柄の概要は下記の通り。
資産運用プラットフォーム事業やワンルームマンション投資事業などを手掛ける。
公開価格は930円、初値は1,600円、上場来高値は1,954円、上場来安値は973円。
午前11時16分に公開価格930円を670円(72.0%)上回る1600円で初値をつけた。11時27分に1954円に上昇した後は、換金売りに押され、午後2時30分にはストップ安の1200円に下落した。引けにかけてはやや持ち直したものの、終値は1330円と初値を下回った。
<2998> クリアル 983 -87
大幅に反落。マンション事業などの資産活用を手掛けるJRD(東京都渋谷区)と業務提携契約を締結したと発表している。自社のクラウドファンディングによる資金調達などのノウハウとJRDが持つ都心部レジデンス開発・運用のノウハウを活用し、互いのビジネスを発展させる。朝方は買いが先行したが、クリアル株は5月25日に直近高値(1780円)を付けた後は下落基調にあり、戻り待ちの売りに押されているようだ。
目下1,000円がサポ意識、材料多目で今後に期待
ただ、株価1,000円付近は目先のサポとして効いている状況。又、上場直後から材料を複数出しており、株価は都度反応している。
また、外部の投資家が保有するマンション7棟も同ファンドとの売買契約締結をアレンジした。
クリアル<2998>が続急伸し一時ストップ高の1470円に買われている。
中略
個人投資家や国内外の機関投資家の運用ニーズがともに高まりをみせるなか、不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」、実物不動産への投資を通じた資産運用サービスの「CREAL Partners」で、大きな成長機会が見込まれる環境であると判断し、認知度向上のための広告宣伝費などの積極的な先行投資を行う見通し。
<2998> クリアル 1070 +20
もみ合い。販売用不動産として東京都北区の共同住宅(鉄筋コンクリート造、地上9階)を取得すると発表している。引渡予定日は7月4日。自社が運営する不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」でクラウドファンディングによる商品提供のパイプラインとすることが目的。取得価格は非開示だが、22年3月期の純資産(10.45億円)の30%相当額以上としている。
<2998> クリアル 1052 +31
大幅に3日ぶり反発。投資用マンションを手掛けるBRI(東京都港区)と業務提携契約を締結したと発表している。不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」の投資家により多くの投資機会を提供することが目的。BRIは、ハイグレードな住空間にこだわった投資用マンション「GALICIAマンションシリーズ」を東京都心で展開している。前営業日までの続落を受け、自律反発に期待する買いも入っているようだ。
今後の株価推移については、今日の終値1,172円は時価総額58.8億円、目先の下値メドは1,000円付近、今年5月の最新決算は2期連続最高益更新、上場直後から材料を複数開示、IPO当日は人気化して初値から大幅上昇して上場来高猫等、安い所を上手く掬って吹上御苑で利確する回転が当面ワークしそうな状況と言えそうだ。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。