最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、ラストワンマイル (ラストワンM)(9252)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
IPO当日は大幅上昇も、高値から一時1/5以下に大暴落
ラストワンマイル (ラストワンM)(9252)は2021年11月24日(水)、東証マザーズ市場に新規上場(IPO)した。現在は東証グロース市場に所属し、銘柄の概要は下記の通り。
インサイドセールスを活用した新電力などインフラサービスの取り次ぎ販売を手掛ける。
公開価格は1,710円、初値は2,520円、上場来高値は3,020円、上場来安値は562円。
午前10時33分に公開価格1710円を810円(47.4%)上回る2520円で初値をつけた。その後も強含みで推移し、11時3分にはストップ高の3020円に上昇。
<9252> ラストワンマイル 876 -300
ストップ安。22年8月期の営業利益を従来予想の3.34億円から0.15億円(前期実績2.16億円)に下方修正している。事業年度の変更で22年8月期を9カ月の変則決算としたほか、電力市場の原価高騰に伴う販売手数料の減額を織り込んだ。今後、サービス流通数の増加に加え、販売手数料の単価減額対策として社会的な経済動向の影響を受けづらいサービスの取り扱いを充実させるとしている。
材料豊富も中々に報われない株価、しかし最近は底打ち寂聴の様相
この明暗は、過去には色々とネタを豆乳しては株価が吹上御所を見せるものの、上値が重い展開が続いている。
<9252> ラストワンマイル 1635 -40
一時急騰。大東建託<1878>傘下の大東建託パートナーズ(東京都港区)と業務提携すると正午に発表し、買いが入っている。大東建託パートナーズの管理物件の入居者が同社のプラットフォーム「ruum(ルーム)」を利用して入退去手続きをする際、「退去時のライフライン手続きの代行」を希望した入居者の手続きをラストワンマイルが一括して行う。現在年間で約1万3000件の代行手配が約9万件に増加する見通しという。
<9252> ラストワンマイル 1574 +78
大幅に3日続伸。6万株(1.02億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.20%。取得期間は4日から11月30日まで。将来のM&A戦略(M&Aや資本業務提携等)の実施に備えることが目的としている。自社株買いが好感されていることに加え、ラストワンマイル株は昨年11月24日の上場日に3020円の高値を付けた後は半値以下まで下落しており、自律反発期待の買いも入っているようだ。
今回の提携では、ラストワンMグループの新生活におけるノウハウや開発・運営する「まるっとシリーズ」の強みを生かし、不動産管理会社向け新プランをアップル社に対して提供するというもの。
不動産企業は物件の選定・契約からスタートする転居者とタッチする最初の企業であることから、業務提携の増加は同社の重要な指標(KPI)である「サービス流通数(新契約獲得件数)」の向上につながり、新生活マーケットのシェア拡大を図ることができるとしている。
<9252> ラストワンマイル 1310 +169
大幅に反発。音声広告に関する新規特許を取得したと発表している。特許の内容は、会話時における広告ワードと感情推定を紐づけた課金機能。例えば、発話者から広告となるキーワードが発話され、受話者からポジティブな感情を伴う発話でのフィードバックが検出された際に報酬を支払う機能という。今後、音声広告や感情推定を応用したコールセンター事業などの検討を進める。
<9252> ラストワンマイル 712 +100
ストップ高。コールセンター事業を手掛けるブロードバンドコネクション(札幌市)の全株式を取得し、連結子会社化すると発表している。取得価額は3.02億円。ラストワンマイルグループは池袋と福岡の2拠点でインサイドセールスセンターを運営しており、北海道で約125席のインサイドセールスセンターを運営するブロードバンドコネクションの子会社化で業容拡大を図る。22年8月期の業績に与える影響は現在精査中という。
ただ、最近の株価はチャート(ラストワンマイル(ラストワンM)【9252】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん))を確認すると500円台で底打ち寂聴の様相。
尚、先週金曜日の大引け後には決算(ラストワンマイル【9252】、上期経常はトントンで着地 | 株探ニュース)と抱き合わせで材料(ラストワンM【9252】2022年07月15日 開示情報 - 株式会社プレミアムウォーターホールディングスとの資本業務提携に関するお知らせ)を開示。
今後の株価推移については、今日の終値806円は時価総額22.1億円且つ発行済株式数273万株の小粒さ、目下600円付近で底打ち寂聴の感、過去には自社株買いや複数の上場企業が絡むネタを開示を出しては一時的ながらも吹上御所、先週金曜日引け後に今日の終値2,621円は時価総額769億円のプレミアムウォーターホールディングス (2588)と資本業務提携を発表等を踏まえれば、夢を買うつもりで公開価格1,710円の半値にすら満たない今の内に仕込んで三年寝太郎を決め込む如く当面ガチホするのも面白いかも知れない。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。