最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回取り上げる銘柄は、現在東証グロース市場に上場しているトラースオンプロダクト(トラースOP) (6696)。
逆テンバガー達成で目下上場来の安値圏だが、思惑含みで反騰気勢の兆し
トラースオンプロダクト(トラースOP) (6696)の概要は下記の通り。
情報機器装置の開発・製造販売。STBが主力。デジタルサイネージ端末にも注力。
尚、社名を2回変更している。
(2) 新商号(英文表記)
株式会社ピースリー(英文:P3 , Inc)
(3) 変更予定日
株主総会開催日 2020 年 4 月 22 日
効力発生日 2020 年 5 月 1 日
株式会社ピースリーに社名を変更し、2年という短い期間ではありますが、当社の企業価値の本質を改めて追及し、初心に立ち戻った末、再度社名を変更する大きな決断をいたしました。
新しい社名は「トラース・オン・プロダクト」TRaaS On Product (TOP) と致します。引用:ピースリー 社名変更、本店移転に関するお知らせ|株式会社トラース・オン・プロダクトのプレスリリース2022年3月14日 17時30分
この銘柄は、チャート(トラース・オン・プロダクト(トラースOP)【6696】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん))を見ると17年8月の上場来高値3,695→昨年10月には上場来安値241と逆テンバガーを達成。しかし、その後は底打寂聴で推移し、去年12月には材料を受けて一時400円台を回復した。
11月11日に新装オープンしたドン・キホーテ中洲店へのSTB導入と配信サービスの開始後、同社グループの計画に沿って順次、拡大を進めていくとしている。
引用:トラースOPが連日でS高、パンパシHD向けサイネージ配信締結を引き続き材料視 | 株探ニュース2022年12月15日10時23分
<6696> トラースOP 330 +80
ストップ高。流通小売店舗を対象としたDX店舗活性プロダクト新製品「店舗の星」をリリースすると発表している。商品や店舗に関する消費者評価(ソーシャルプルーフ)をネット上からクラウドエンジンがスクレイピング(抽出)し、リアル店舗に落とし込んで表示するためのシステム。販売開始は23年1月の予定。また、同製品に関する共同実験をタイ企業と実施したと開示している。引用:新興市場銘柄ダイジェスト:GEIは大幅に4日ぶり反発、トラースOPがストップ高 | 株探ニュース2022年12月21日15時34分
又、3年前に出されたネタが昨今の電気料金値上げに絡んでサブマリン(潜水艦)の如く浮上し掘り起こされて思惑視から買い材料される可能性も十二分に考えられる。
シンガポール子会社が施設内のエネルギー消費を自動制御するIoTコントローラー「AIRUX-8」を現地企業と共同で開発し、シンガポールフォルクスワーゲンビルへ納入したと発表
中略
同社では同製品を東南アジアをはじめ世界に向けて販売を開始した。
引用:トランザスが反発、ビル内のエネルギー消費を自動制御するIoTコントローラーを発売 | 個別株 - 株探ニュース2020年01月16日10時07分
圧倒的な電力削減パフォーマンス
- 一般的なオフィスにおけるシミュレーションでは、月100万円程度の電力コスト削減見込み(月の電力消費量が多ければ多いほど、削減コストも増加)
- 建物のエネルギーコスト41%の削減実績
中略
AIrux8はBCA(building construction authority)グリーンマークとして、シンガポール政府の推奨製品に選定され、無駄な空調・照明の電力削減に貢献します。
引用:AIによる電力コスト削減システム 「AIrux8」IOTコントローラーIoTソリューションLAB |TRaaS on Product
燃料費の高騰を受けて、来年4月以降の電気料金の値上げを申請する動きが相次いでいます。
これまでに値上げを申請した「東北電力」「中国電力」「四国電力」「沖縄電力」
中略
京電力と北陸電力も近く、値上げを申請するとみられます。
引用:電気料金 大手電力10社で来年1月請求分も最高水準に | NHK | 物価高騰2022年11月29日 17時30分
今日の終値304円は時価総額12.0億円で発行済み株式数およそ395万株、昨年10月の上場来安値241で底打寂聴から12月には時価総額1兆4,860億円を誇るパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス (7532)のドン・キホーテ(ドンキ)ネタで一時417迄と都合1.7倍暴騰、昨今の電気料金値上げを受けてシンガポール政府の推奨製品に選定されているAIによる電力コスト削減システム 「AIrux8」が改めて思惑視され買い材料となる可能性、逆テンバガーこそ達成してしまったが20年9月始値720→翌10月2,294の短期3倍相場を形成した実績等、今後の展開が首尾良く上手い具合に運べば大幅高を期待出来る素地を兼ね備えているとの評価が導き出せるのでなかろうか。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。