最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、ジェイフロンティア(ジェイフロ) (2934)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
初値は公開価格を割れて一時およそ1/3に大暴落、しかし材料感度は良好
ジェイフロンティア(ジェイフロ) (2934)は2021年8月27日(金)、東証マザーズ市場に新規IPO上場した。現在は東証グロース市場に属しており、銘柄の概要は下記の通り。
ヘルスケア関連商品の販売や医薬品の電子商取引(EC)事業などを手掛ける。
公開価格は4,190円、初値は3,560円、上場来高値は4,700円、上場来安値は1,620円。
午前9時27分に公開価格4190円を630円(15.0%)下回る3560円で初値をつけた。
<2934> Jフロンティア 4020 +700
ストップ高。前営業日の27日に公開価格(4190円)を15.0%下回る3560円で初値を付けていた。その後も売り優勢で推移し、同日の終値は3320円だった。ただ、同社の22年5月期の営業利益予想は前期比27.1%増の8.53億円。医療プラットフォームサービスを展開するメディカルケアセールス事業を中心に堅調な業績を見込んでいるだけに、公開価格に比べて下げすぎているとの見方から買い戻しが入っているようだ。
この銘柄は、基本薄板だが時折材料を出しては株価が上に反応する傾向が有る。
ジェイフロンティア<2934>=急伸。前週末28日の取引終了後、オンライン診療・服薬指導、処方薬宅配サービスをワンストップで提供する「SOKUYAKU」に関し、特許登録を受けたことを発表しており、これが材料視されているようだ。同社は事業展開に応じた特許権などの取得を目指す方針を掲げており、今回その一環として「SOKUYAKU」の特許出願を戦略的に進めてきた。なお会社側では、同件による22年5月期業績予想に与える影響については軽微としている。
<2934> Jフロンティア 2620 +500
ストップ高。調剤薬局のDXを支援するサービス「SOKUYAKUオンライン薬局」の提供を開始すると発表している。診療報酬改定に伴うオンライン服薬指導実施要件の変更に対応するもので、WEBサービスを活用したオンライン服薬指導・来店予約システムと処方薬配送体制を構築する。第1弾として「そうごう薬局」などを展開する総合メディカル(東京都千代田区)がSOKUYAKUオンライン薬局をグループ全746店舗で導入する。
1,000円台は鉄板の買い場、SOKUYAKUネタで再起果たせるか
同社は昨日の後場14時30分に材料(ジェイフロ【2934】2022年07月04日 開示情報 - 「SOKUYAKU」、47都道府県全国どこでも一律440円、当日16:00までの服薬指導で翌日中に処方薬をお届けする「翌日配送サービス」の提供を開始)を開示。これが好感された様で、2,100円付近だった株価は出来高急増で一時2,324円迄買われて当日は2,295円で引け。明けて今日は大幅にGU特別買い気配から2,395円で寄り付き、2,324円迄売られたが2,540円迄買われて終値2,475円で引けている。
一方、「SOKUYAKU」では、東京23区・横浜、名古屋・大阪・福岡市内など都市圏の処方薬当日配送を提供しておりましたが、へき地への処方薬配送には複数日を要する場合があり、直ちに処方薬が必要な患者様へ速やかにお届けすることができていない課題がありました。
また、オンライン服薬指導の普及により、調剤薬局における、処方薬「発送業務」負担の増加も課題となっていました。この度、これらの課題の解決に向けて、「SOKUYAKU」アプリの機能や配送オペレーションの改善を重ね、全国どこでも、翌日までに処方薬をお届けする配送網を構築するとともに、送り状発行の手間や管理にかかる業務負担を軽減する調剤薬局向け新機能を実装いたしました。
尚、SOKUYAKUに関する開示は今年だけでも既に複数出している。
第一弾として、株式会社バリューHR(東京都渋谷区、代表取締役社長 藤田 美智雄、東証一部上場、コード:6078、以下「バリューHR」)のグループ会社のオンライン・ドクター株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 飯塚 功、以下「オンライン・ドクター」)に対して、「SOKUYAKU ASP」の導入が決定いたしました。
引用:ジェイフロ【2934】2022年01月14日 開示情報 - 企業向けオンライン診療サービス「SOKUYAKU ASP」提供開始に関するお知らせ
第一弾として、ドラッグストア併設の調剤薬局を全国に 454 店舗(2022 年 1 月 20 日時点)を展開する株式会社クスリのアオキホールディングス(本社:石川県白山市、代表取締役:青木宏憲、以下「クスリのアオキ」)が「SOKUYAKU」及び「ついで買いサービス」の導入を決定致しました。
引用:ジェイフロ【2934】2022年02月07日 開示情報 - SOKUYAKU提携調剤薬局における商品の「ついで買いサービス」開始及びクスリのアオキでの導入決定のお知らせ
ドラッグストア大手ツルハホールディングスのグループ企業で、静岡県で89店舗のドラッグストア・調剤薬局を展開する株式会社杏林堂薬局(本社:静岡県浜松市、代表者:代表取締役社長 小河路 直孝、以下、杏林堂薬局)が、当社が提供する医療機関、薬局向けのオンライン診療・服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU(ソクヤク)」を導入した
引用:ジェイフロ【2934】2022年02月24日 開示情報 - ツルハグループの杏林堂薬局、オンライン服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU」を導入
本事業の第一弾として導入を決定した総合メディカル株式会社では、「そうごう薬局」を中心に全国に展開する 746 店舗(2021 年 3 月 1 日時点)で「SOKUYAKU オンライン薬局」を開始します。
引用:ジェイフロ【2934】2022年03月28日 開示情報 - 薬局のDXを支援する新サービス「SOKUYAKUオンライン薬局」開始及び総合メディカル株式会社での導入決定のお知らせ
今後の株価推移については、チャート(ジェイフロンティア(ジェイフロ)【2934】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん))を見るに1,000円台は鉄板の買い場、件のSOKUYAKUネタを複数出している点から将来的な成長のポテンシャルを否応無しに予感させ、決して一直線とはいかない迄もいずれは今年のYH3,150円を皮切りに初値3,560円、公開価格4,190円、そして上場来高値4,700円と順を追って試す期待と希望に駆られる衝動を抑えられずにはいられない。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。