最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、コックス （9876）について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
2年前にはマスク関連として動意、3ヶ月で4倍上昇の実績
コックス （9876）は現在、東証スタンダード市場に属しており、銘柄の概要は下記の通り。
イオン系のカジュアル衣料専門店。SC軸に全国展開。靴販売も。ECを強化。
この銘柄は、2年前（コックス【9876】の株価チャート｜日足・分足・週足・月足・年足｜株探（かぶたん））に3月の安値92円から6月の高値403円迄、短期で4倍超えの相場を形成している。
同社では、新型コロナウイルスによるマスク需要が高まるなか、今月２日から大人用布マスクを販売しているが、顧客の要望に対応して子ども用も販売するという。
夏用のマスク関連として人気を集めたコックス<9876>が前日比50円（+25.64％）高の245円とストップ高まで変われ、
月次を手掛かりに隠れ猛暑銘柄として物色、今日発表の最新決算は黒字浮上
同社は先月6日の大引け後に月次（コックス【9876】2022年06月06日 開示情報 - 2023年２月期 ５月度 月次売上高前年比速報のお知らせ）を発表。すると、翌日の株価は前日終値132円に対して始値142円で寄り付き、一時152円迄買われたがマイ転して大陰線の終値129円で引け。
３年ぶりの行動制限のないゴールデンウイークとなったことで客数が同３３．５％増となったことに加えて、気温上昇の後押しもあり夏物が売り上げを伸ばした。
それから122円迄日柄調整したが、昨日5日の大引け後に出した月次（コックス【9876】2022年07月05日 開示情報 - 2023年２月期 ６月度 月次売上高前年比速報のお知らせ）が好感された様で、明けて今日は前日終値141円に対して始値145円で寄り付き、一時157円迄年初来高値を高猫。
月度前半は、梅雨入りで雨の日が多く不安定な気候により夏物衣料の動きが鈍ったものの、後半はセールの開始に伴い客数が増加し、売り上げが回復に向かった。気温上昇の後押しもあり、夏物が順調に売り上げを伸ばし、更に猛暑の影響でショートパンツやハーフパンツも好調だった。なお、全店売上高は同２１．２％増だった。
そして今日の大引け後、決算（コックス【9876】、3-5月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過 | 株探ニュース）を開示。
23年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は3億0800万円の黒字(前年同期は3億2500万円の赤字)に浮上し、通期計画の4000万円に対する進捗率が770.0％とすでに上回った。
売上高は前年同期比１９．９％増の３８億４４００万円だった。既存店売上高が大きく伸長したほか、固定費削減や期中稼働店舗数の減少によって販管費を抑制した。
開示を受け、夜間PTSはザラ場終値152円に対して190円で寄り付き、現在は寄り天となっているが170円台で取引が続いている。
今後の株価推移については、下値目処は20年3月につけた上場来安値92円、今日でYHを高猫した事に依り次の節目は昨年の秋口に揉み合った160～170円処、週足は一目均衡表の雲に凸乳し上抜けそうな勢い、2年前にはマスク材料を端緒に短期で4倍上昇達成の実績、直近の好業績に加えて隠れ猛暑関連銘柄として物色熱が加速すれば丁度雲が薄くなっている月足の一目均衡表250円辺りを目指して来るかも知れない。尚、筆頭株主は目下時価総額が2兆円を超えるイオン （8267）であるが、将来的にワンチャンTOBなりが実施される可能性に賭けて長期保有してみるのも多いに一興だろう。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。