最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、リファインバースグループ (リファイン)(7375)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
前身のリファインバースがテクニカル上場、三菱ケミカルグループ (4188)関連銘柄
リファインバースグループ (リファイン)(7375)は2021年7月に前身のリファインバースが東証マザーズ市場にテクニカル上場した。現在は東証グロース市場に属しており、銘柄の概要は下記の通り。
産業廃棄物の再資源化で合成樹脂を製造販売。業務用カーペット再生に力。
本日、当社は単独株式移転の方法により、リファインバース株式会社の完全親会社として設立され、東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしましたので、下記のとおり、お知らせいたします。
2021 年 7 月 1 日付で上場を予定している株式会社リファインバースグループ(以下「同社」とします。)は、当取引所上場会社であるリファインバース株式会社(コード:6531、市場区分:マザーズ)が単独株式移転により設立する完全親会社です。
中略
(参考)リファインバース株式会社の上場廃止日は 2021 年 6 月 29 日の予定です。
(注1)同社は、有価証券上場規程第 215 条に定めるテクニカル上場の制度に基づく新規上場会社です。引用:新規上場会社概要
現時点で第三位の大株主(リファインバースグループ(リファバスG)【7375】の大株主と資本異動情報|株探(かぶたん))に三菱ケミカルグループ (4188)がおり、時折関連するネタ(三菱ケミカルのプラスチック油化事業への原料プラスチック供給について)(再生ナイロン樹脂「REAMIDE®(リアミド)」を三菱ケミカル㈱のナイロン糸「KILAVIS™RC(キラビス™アールシー)」へ供給開始)を出している。
原料プラスチック製造・供給は 2023 年の開始を予定しており、本合意に基づき三菱ケミカル社と連携し、ケミカルリサイクルに適した廃プラ原料の品質要件の定義や回収網・安定供給体制の構築を進めてまいります。
リファインバースグループ<7375>=ストップ高。きょう午後1時ごろ、子会社リファインバースが三菱ケミカル(東京都千代田区)と、三菱ケミカルが手掛けるプラスチック油化事業への原料プラスチック供給について基本合意書を締結したと発表しており、これが材料視されている。プラスチック油化事業は廃プラスチックのリサイクルを行う事業で、「ケミカルリサイクル」と呼ばれる手法で廃プラスチックを油化し、新たな化学製品やプラスチックの原料として活用している。同社では、原料プラスチックの製造・供給は2023年に開始する予定としている。
リアミドは、海洋汚染問題の原因の一つともされている廃漁網をリサイクルしたもの。
尚、テクニカル上場前の2020年8月に三菱ケミカルグループ (4188)とのネタ(<マザーズ>リファインVがストップ高買い気配 三菱ケミカルと資本提携: 日本経済新聞)で800円付近の株価が1ヶ月で2,550円迄買われ、短期で3倍超え相場形成の実績が有る。
同社からリファインバースはリサイクル処理対象となる廃プラスチックの回収業務を受託する。調達資金の1.96億円は廃プラ等コンパクタ設備開発・設備投資費などに充てる。
引用:リファインバス---ストップ高買い気配、三菱ケミカルに新株25万株割当、廃プラスチック回収業務受託 | 株探ニュース
豊田通商 (8015)ネタでストップ高、今後の展開に期待
同社は先月30日の大引け後、豊田通商 (8015)ネタ(豊田通商株式会社へのエアバッグリサイクル技術のライセンス供与による海外展開ついて)発表。すると、翌日の株価は前日終値1,260円に対しストップ高1,560円で寄り付き、当日に1,405円迄売られるもストップ高で引け。翌日には1,595円迄続伸し、明けて今日は1,348円迄売られて前場は1,433円で引けている。
今般、当該事業の海外展開の第一歩として、ベトナムにおいて当該技術を豊田通商の子会社である Toyotsu Safety & Automotive Components (VietNam) Co.,LTD にライセンス供与することに基本合意し、2023 年 4 月の生産開始を目指し準備を進めてまいります。
中略
また当社と豊田通商は、ベトナム以外の豊田通商グループ海外製造拠点への展開についても同様に事業化可能性を検討すること合意し、グローバル展開による事業拡大の検討を進めてまいります。
リファインバースグループ<7375>=ストップ高。同社は産業廃棄物処理や再生樹脂製造などを手掛けるが、前日取引終了後に豊田通商<8015>に対し、エアバッグリサイクル技術のベトナムにおけるライセンスを供与することに基本合意したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。リファバスGが独自開発したマテリアルリサイクル技術を、ベトナムにおいて豊田通商の子会社にライセンス供与し、23年4月の生産開始を目指し準備を進めていく方針で、業容拡大に対する期待が投資資金の食指を動かした。
今後の株価推移については、日足は一目均衡表の雲内で揉み合い、週足は1,600円が目下の関門海峡、月足は雲凸乳の攻防、三菱ケミカルグループ (4188)と資本業務提携、今回新たに豊田通商 (8015)ネタが出ると言う事はこれから別な大企業なりが追随する可能性は当然有り、時価総額50億円未満と軽く材料次第では爆発的に上昇する傾向等を勘案すれば、今後の進展次第では2,000円突破から更に一段高を目指せる素地は整っているのでなかろうか。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。