最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、日本製麻 (3306)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
日々の出来高は僅少で値幅も小さい、とても地味な銘柄
日本製麻 (3306)は現在東証スタンダード市場に属しており、銘柄の概要は下記の通り。
麻袋大手、米麦用で高シェア。パスタ事業や産業資材も。タイで自動車用マット生産。
この銘柄はチャート(日本製麻(日本麻)【3306】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん))を見れば分かるが、基本的に日々の出来高は僅少で値幅も小さい。
ただ、20年8月には巣籠り関連として一瞬盛り上がった。
日本製麻が12日に発表した2020年4〜6月期の連結決算は、最終損益が6900万円の黒字(前年同期は1200万円の赤字)だった。4〜6月期としては4年ぶりに最終黒字を確保した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「巣ごもり消費」の拡大で、パスタやレトルト食品など家庭用の食品が大幅に増えたのが寄与した。パスタ乾麺の販売は4〜6月期、前年同期に比べて67%増加した。自動車用フロアマットの生産ラインでのコスト削減も進んだ。
ゴーゴーカレーグループが新規大量保有、今日はYH高猫から終値500円突破
今年3月28日の大引け後、ゴーゴーカレーグループが同社に対して新規大量保有報告書(日本麻について、ゴーゴーカレーグループは保有割合が5%を超えたと報告 [大量保有報告書] | 株探ニュース)を提出。
2004年5月5日にゴーゴーカレー1号店を新宿にオープンする。
そして2007年5月5日、念願のニューヨーク1号店をオープン。
美味しいカレーを世の中に広める事をミッションとし、
カレーの専門商社として世界一を目指す。国内約76店舗海外8店舗(アメリカ・ブラジル)年商55億(グループ全体)
(2)【保有目的】政策投資
引用:訂正報告書(大量保有報告書・変更報告書) 提出者:株式会社ゴーゴーカレーグループ:日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞
その後、6月に入って保有割合が増加(日本麻について、ゴーゴーカレーグループは保有割合が増加したと報告 [変更報告書] | 株探ニュース)(日本麻について、ゴーゴーカレーグループは保有割合が増加したと報告 [変更報告書No.2] | 株探ニュース)。
最近の株価は、6月30日に出来高増加でYHを440円迄高猫。先月27日には再び出来高増加で上振れ、今日も終日強い買いが入って終値503円の引けピンYH高猫。
一時は前日比54円高の488円まで上昇と大幅高で、1日の454円以来ほぼ1カ月ぶりに年初来高値を更新した。売買高も21万株超と前日の3.8倍に膨らんだ。特に目新しい買い材料は出ていないようだが、2022年4〜6月期の決算発表を8月12日に控え、円安や東南アジアでの自動車生産の回復などを背景とした、収益の上振れ期待が書いてがかりとの見方があった。
今後の株価推移については、今日の終値503円は時価総額18.5億円で発行済株式数367万程、ゴーゴーカレーグループが新規に大株主、500円超えは17年3月以来の水準、月足は一目均衡表の雲を上抜け、15年1月には1ヶ月で短期2倍の実績、大量保有報告絡みでは直近で短期3倍超え大相場達成のオーバル (7727)(オーバル (7727)の株価は今後どうなるか【2022年7月8日(金)】)が記憶に新しく等、買いの主体が他にも存在するのかは不明ながらも誰かが何らかの理由で買い上げているのは確からしく、このままの流れが続くならば16年1月以来の600円突破から更に高みを目指すシナリオも現実味が全く無いとは言い切れないだろう。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。