最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、WACUL(ワカル) (4173)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
一時は公開価格の4.5倍に大化けも、その後85%超え大暴落
WACUL(ワカル) (4173)は2021年2月19日(金)、東証マザーズ市場に新規上場(IPO)した。現在は東証グロース市場に所属し、銘柄の概要は下記の通り。
アクセス解析データの自動分析「AIアナリスト・シリーズ」を提供。マーケティングDXコンサルも。
公開価格は1,050円、初値は4,645円、上場来高値は4,780円、上場来安値は610円。
<4173> WACUL 4495 -
公開価格(1050円)の約4.4倍となる4645円で初値を付けた。19日に上場したが、取引が成立しなかった。会社設立は10年9月27日。デジタルマーケティングのPDCAプラットフォーム「AIアナリスト・シリーズ」や「DXコンサルティング」のほか、顧客企業のデジタルトランスフォーメーションなどを手掛ける。22年2月期の営業損益予想は前期比240.1%増の2.29億円の黒字、21年2月期は0.67億円の黒字(前期実績は1.40億円の赤字)を見込む。
先月12日には、最新決算(WACUL【4173】、3-5月期(1Q)経常は63%減益で着地 | 株探ニュース)を発表。
<4173> WACUL 640 -36
大幅に続落。23年2月期第1四半期(22年3-5月)の営業利益を前年同期比61.3%減の0.26億円と発表している。前年同期にあった大型制作案件の影響が剥落し、プロジェクト課金型売上が減少したことなどが響いた。販管費が21.4%増の2.01億円に膨らんだことも利益を圧迫した。通期予想は前期比3.3%減の1.79億円で据え置いた。進捗率は14.5%にとどまっており、第1四半期の出足の鈍さが嫌気され、売り優勢となっているようだ。
600円台は頑強に堅持、下値固めからの反発期待
同社は今日の9時頃、新規の材料(デジタルを活用した「LTV最大化支援パッケージ」の提供を開始。定性調査からKPIの設定まで、LTV貢献トリガーの発見やアクション方針の策定を支援 〜ローソンやあいおいニッセイ等で実施。中長期的な顧客満足度の向上やLTV最大化を目指す〜|株式会社WACUL)を発表。
コンサルティングで「LTV最大化支援パッケージ」を提供します
これまでもオーダーメイドで提供してきましたが、同じようなプロジェクトが多いため、パターン化しています
デジタルを使って、LTVを伸ばしたい方は気軽にお声がけくださいhttps://t.co/QQSRQqW33p
— 垣内勇威|WACUL 代表取締役 (@yuikakiuchi) August 29, 2022
WACUL<4173>=急伸。同社はきょう、デジタルを活用した「LTV最大化支援パッケージ」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。これは中長期的な顧客満足度の向上やLTV(顧客生涯価値)最大化に向けた支援を促進するため、「デジタルを活用したLTV最大化支援」としてパッケージ化し提供するもの。LTV最大化支援コンサルティングは、ローソン<2651>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下のあいおいニッセイ同和損害保険などに提供されるという。
尚、先月25日にはソニーグループ (6758)が100%株主であるソニーネットワークコミュニケーションズが100%株主であるソニービズネットワークス絡みの材料で動意している。
サイトだけでなく広告やSEO、純粋想起率を高めるメール施策など、マーケティング施策を一気通貫で実行した結果、前年比で10%改善したという。
株主ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 100%
株主 ソニー株式会社 100%
今後の株価推移については、今日前場の終値697円は時価総額49.3億円で発行済株式数およそ707万、日足は600円台で目先の悪材料は織り込んだ格好から今日は今日は材料を受けて自愛悪化に抗う一時一目均衡表の雲を上抜け、先日には時価総額14兆2,250億円を誇るソニーグループ (6758)関連会社絡みのネタ、IPO直後は公開価格1,050円に対して初値4,645円をつけた実績等、長い目で見てこれ迄散々売り込まれた分きっかけ次第で大幅反発する展開をお祈りしても良いかも知れない。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。