最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、シダックス (4837)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
代名詞のカラオケ事業からは撤退、株価も逆テンバガーで長らく低迷
シダックス (4837)は現在東証スタンダード市場に所属し、銘柄の概要は下記の通り。
給食・食堂運営受託の大手。車両運行・施設管理の受託も成長。カラオケは撤退。
同社と言えば先ずカラオケを想起する向きも有るだろうが、現在は撤退済み。以下、2018年5月30日の記事。
「カラオケ館」などを運営するB&V(東京・新宿)に運営子会社の持ち株81%を売却し、同子会社に対する97億円分の債権も譲渡する。不採算店の大量閉鎖などリストラを進めてきたが、自力の立て直しは難しいと判断した。
株価についても、チャート(シダックス【4837】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん))を見ると2001年の上場時に985円で産声を挙げ、2004年には一時2倍を超える2,380円迄買われたが以降は凋落の一途を辿り、20年には上場来安値を208円迄安猫して高値から実に逆テンバガー超えと低迷した。
直近は業績好調で3倍超えリバ達成、勢いそのままに2007年以来の700円復帰なるか
そんな同社だが、去年8月6日大引け後に発表の決算(シダックス【4837】、非開示だった今期経常は2.4倍増益、未定だった配当は無配継続 | 株探ニュース)をきっかけに反転開始、20年の上場来安値208円から今年6月30日には一時688円迄買われて実に3倍超えの大復活を遂げた。
業績は大きく改善する見通しです。
通期計画の21.7億円に対する進捗率は70.2%に達し、さらに前年同期の20.5%も上回った。
通期計画の21.7億円に対する進捗率が101.6%とすでに上回り、さらに前年同期の88.6%も超えた。
現状の当社グループの順調な業績を踏まえつつ、今後の事業展開や財務状況等を総合的に勘案した結果、復配に向けた環境が整ったものと判断し、2022年3月期につきましては、普通株式1株当たり5円の期末配当を実施する方針といたしました。
3期連続増益になる。
同時に、今期の年間配当は前期比5円増の10円に大幅増配する方針とした。
通期計画の32億円に対する進捗率は26.8%に達し、さらに前年同期の18.4%も上回った。
今後の株価推移については、今日の終値608円は時価総額339億円で発行済株式数およそ5,572万、日足は一目均衡表の雲下限を一時下抜けたが500円割れを拒否して再度凸乳から上抜け、週足はカップウィズハンドルを形成中、月足は後80円で直近高値688円に到達、直近の業績はいずれも好調続きで否が応でも先立つ期待感も後押し等、いずれ2007年12月につけて以来の700円復帰を試す日が来る可能性は無きにしも有らずと言えるかも知れない。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。