最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、室町ケミカル（室ケミ） （4885）について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
公開価格から一時2倍超え達成も、その後半値以下に大暴落
室町ケミカル（室ケミ） （4885）は2021年2月26日(金)、JASDAQスタンダード市場に新規上場（IPO）した。現在は東証スタンダード市場に属し、銘柄の概要は下記の通り。
医薬品の製造・販売、健康食品の企画・製造・販売。水処理の化学品事業も。
公開価格は820円、初値は1,424円、上場来高値は2,045円、上場来安値は738円。
ジャスダック・スタンダード市場に新規上場した室町ケミカル<4885>は、午前１１時２３分に公開価格８２０円を６０４円（７３．７％）上回る１４２４円で初値をつけ、その後１６２４円に買われたが、結局１４６２円で初日の取引を終えた。
室町ケミカル<4885> 1279 +124
上期予想の上方修正を発表、営業利益は1.65億円から2.70億円に引き上げ。
<4885> 室町ケミカル 841 +58
大幅に3日ぶり反発。10万株（1.20億円）を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数（自社株を除く）に対する割合は2.71％。取得期間は16日から4月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と資本効率の向上、株主還元の充実を図ることが目的。このところ上場来安値（750円）近辺での株価推移が続いていたため、値頃感も買い意欲を刺激しているようだ。
最新決算は減益も、高品位バイオディーゼル燃料製造装置の開発に期待
同社は先月15日の大引け後、決算（室町ケミカル【4885】、今期経常は15％減益へ | 株探ニュース）を発表した。すると翌日の株価は、前日終値809円に対して大幅窓開けGD785円で寄り付き、その後781円迄売られたが終値809円で引けている。
直近3ヵ月の実績である3-5月期(4Q)の経常利益は前年同期比91.7％増の6900万円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.3％→5.2％に改善した。
室町ケミカル<4885> 809 -119
今期の営業減益見通しをネガティブ視。
同社には目下、思惑が有る模様。
現在、化学品事業部で開発を進めているのが、使用済天ぷら油などの廃食油からつくられる「バイオディーゼル燃料」を、更に効率良く精製し「高品位のバイオディーゼル燃料」を製造する装置だ。
中略
我々で効率が高く実用的な精製装置を創ろうとパートナー企業数社と共同で開発に乗り出しました。すでにラボ試験をクリアして実機での試験に移っていますので、今夏以降には販売できると思っています
引用：チャレンジ精神で急成長を果たした室町ケミカル さらなる事業拡大に向けて人材募集中!｜Qualities Offer
今後の株価推移については、今日の終値947円は時価総額38.8億円で発行済株式数およそ409万で配当利回り2.01％、日足はここ数日800円で横横だったが昨日今日は特段の材料が見当たらないものの大幅上昇、週足は移動平均線を豪快に上抜ける大陽線示現、月足はずっと下降続きだった12ヶ月移動平均線を捉えた格好、今年2月につけた上場来安値738円でボトム確認から底打寂聴、高品位バイオディーゼル燃料製造装置の開発が思惑視、公開価格820円に対して初値1,424円の上場来高値2,045円と人気化した実績等、手掛けるならば800円台の押し目で買って吹上御苑で利喰うなり大化け期待で配当を貰いながら長期ガチホするなりが選択肢の候補だろう。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。