最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、デジタルプラス (デジプラ)(3691)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
去年は短期で3倍上昇達成、社長の時価総額テンバガー発言が話題
デジタルプラス (デジプラ)(3691)は現在、東証グロース市場に属しており、銘柄の概要は下記の通り。
金券をキャッシュレスで贈るデジタルギフト事業やWebメディア事業「GAFA」を運営。
尚、旧社名はリアルワールド。
株式会社リアルワールド(代表取締役社長:菊池 誠晃、本社:東京都渋谷区、東証マザーズ: 証券コード 3691 以下「当社」)は、2022年4月1日より「株式会社デジタルプラス(英文表記:DIGITAL PLUS, Inc.)」へと社名変更をいたします。
この銘柄は、去年11月の決算を発端に短期で3倍上昇相場(デジタルプラス(デジプラ)【3691】の株価チャート|日足・分足・週足・月足・年足|株探(かぶたん))を形成している。
21年9月期の連結営業損益は1億3300万円の赤字(前の期は3億2000万円の赤字)に赤字幅が縮小し、22年9月期はトントンに回復する見通しとなった。
当社は、令和3年 11 月 12 日開催の取締役会において、株式会社ダブルスタンダード(以下、「ダブルスタンダード」といいます。)、株式会社 Wiz(以下、「Wiz」といいます。)、及び株式会社リンクエッジ(以下、「リンクエッジ」といいます。)との間で資本業務提携契約の締結(以下、「本資本業務提携」といいます。)およびダブルスタンダード、Wiz、及びリンクエッジ(以下、併せて「戦略的パートナー」といいます。)を割当予定先とする第三者割当による新株式(「以下、本新株式」といいます。)の発行(以下「本第三者割当」といいます。)に関し、下記のとおり決議いたしましたので、お知らせいたします。
引用:デジプラ【3691】2021年11月12日 開示情報 - 資本業務提携および第三者割当による新株式発行に関するお知らせ
<3691> リアルワールド 897 +150
ストップ高。自社グループで運営する「RealPay」「RealPay ギフト」がレシートキャンペーンクラウドサービス「itsmon レシート」を運営するウィナス(東京都豊島区)と提携したと発表している。提携によりユーザーがリアルの店頭で商品購入することを応募条件とするマストバイキャンペーンが可能になる。RealPayギフトはキャッシュレス決済など多数の交換先を提供できるため、キャンペーン利用の増加などが期待できるという。
リアルワールド<3691>=ストップ高。菊池誠晃社長がきょう付のブログで、「23年9月期に過去最高営業利益・過去最高時価総額を目指し、数年以内にそこを起点として、時価総額を10倍にする」とコメントしており、これが好材料視されている。同ブログによると、来期までまずは過去最高営業利益に集中し、その上で中期計画を発表する予定だったが、意志として公表することにしたという。きょう公開のYouTubeチャンネル「JapanStockChannel」では、デジタルギフトへの投資強化を述べており、まず22年9月期は粗利倍増を目指すともしている。
自社株買い決定と株主優待制度を新設、再度の反転攻勢に期待
同社は先月30日の大引け後、自社株買い(デジプラ【3691】2022年06月30日 開示情報 - 自己株式の取得に関するお知らせ)と株主優待制度の新設(デジプラ【3691】2022年06月30日 開示情報 - 株主優待制度の新設に関するお知らせ)を発表。すると翌日の株価は前日終値712円に対して窓明けGU802円で寄り付き、一時は日足の一目均衡表雲の下限766円処迄売られるも823円迄上伸して終値808円で引け。以降は800円付近のレンジで推移し、今日の前場は794円で引けている。
<3691> デジプラ 808 +96
大幅に反発。10万株(1.00億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.7%。取得期間は1日から29日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元、M&Aでの活用や経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行が目的。また、株主優待制度を新設した。9月末現在で200株以上を保有する株主に自社サービスのデジタルギフトを贈呈する。
因みに、直近決算(デジタルプラス【3691】、上期経常が黒字浮上で着地・1-3月期も黒字浮上 | 株探ニュース)は黒字、そしてポジティブな開示も折に触れて出している。
直近3ヵ月の実績である1-3月期(2Q)の連結経常損益は1400万円の黒字(前年同期は3800万円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-65.0%→8.0%に急改善した。
GAFA メディア事業においては、オウンド・メディアの拡大に向け M&A も積極的に活用しており、2020 年 11月以降、計 4 メディアの事業譲受を完了いたしました。過去買収を実施した 2 メディアへの投資回収進捗としては、現在累計売上総額で 376 百万円・のれん全体の金額に対して 97%の回収が完了しており、早期回収が見込まれる現状でございます。
■デジタルギフト®の対面市場について
日本国内のギフト市場は約 10 兆円と言われており、当社はその中でも、商品券・ギフト券などの金券市場がターゲット市場にあたると捉え、金券市場からギフト市場全体を掌握していくこととしてサービスの開発・改善を推進しております。引用:デジプラ【3691】2022年06月09日 開示情報 - 月間トランザクション9万件を突破、最高記録を更新!デジタルギフト登録数も523件と大きく伸長、さらなる飛躍を目指す。
今後の株価推移については、目下の底値は先月20日の年初来安値687円、日足は一目均衡表の雲下限をサポートに頑強な動き、直近決算は黒字浮上、 月間トランザクション数は過去最高数達成、戦略的M&Aの進捗も順調、自社株買い決定及び株主優待制度の新設は会社の変化の萌芽、社長の時価総額テンバガー目標発言、時価総額30億円未満の小粒で動意づけば短期で2倍3倍の実績等を鑑みれば、行く行く株価1,000円奪還からの昨年YH1,563円を再度試す場面が訪れ、展開次第では更にそれ以上も目指せるポテンシャルは十二分に兼ね備えていると私見するのは軽率だろうか。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。