最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、ジィ・シィ企画(GC企画) (4073)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
公開価格から2倍上昇、その後1/3に暴落
ジィ・シィ企画(GC企画) (4073)は2021年9月28日(火)、東証マザーズに新規上場(IPO)した。現在は東証グロース市場に所属し、銘柄の概要は下記の通り。
キャッシュレス決済に係るシステム開発や導入後の保守・運用などを手掛ける。
公開価格は1,890円で、初値は2,560円。当日は3,060円のストップ高で引けて翌日も続伸、一時は上場来高値を3,650円迄高猫した。しかし、3日以降は買いが続かず失速。その後2回の決算(ジィ・シィ企画【4073】、7-9月期(1Q)経常は1.2億円の赤字で着地 | 株探ニュース)(ジィ・シィ企画【4073】、今期最終を一転赤字に下方修正 | 株探ニュース)も嫌気され、今年2月24日には上場来高値を623円迄安猫した。
メタバース関連のアバターを利用したヘルスケアサービスに活路ありか
しかしそこ迄の道中、去年12月23日9時にここ時流であるメタバース関連の面白そうなネタ(従業員を3Dアバター化して社会課題を解決!健康経営サポートサービス「NUCADOCO」提供開始|株式会社ジィ・シィ企画のプレスリリース)が出た。
また、様々なメタバースに本アバターの利用を目的に、メタバース提供各社と共創を進めており、デフォルメしたアバターなど、好きなアバターで働くことでプロテウス効果※による従業員の能力拡張を目指していきます
引用:従業員を3Dアバター化して社会課題を解決!健康経営サポートサービス「NUCADOCO」提供開始|株式会社ジィ・シィ企画のプレスリリース
この材料が好感され、当日は一時ストップ高(ジィシィ企画は一時S高、3Dアバター採用の健康経営サポートサービス提供開始へ | 株探ニュース)タッチ。そこからしばらく続報がなかったが、今月14日の場中に追加の燃料(健康経営サポートサービス NUCADOCOサイト公開! | GC | 株式会社ジィ・シィ企画)が投下されると、これまた一時ストップ高(ジィ・シィ企画は一時S高、「NUCADOCO」のブランドサイト公開 | 株探ニュース)迄到達した。下記に気になる記述を引用する。
今後の搭載される機能
- 様々なメタバースサービスベンダーと連携して、生成したアバターをメタバース内に利用
(2022年中予定)
この「様々なメタバースサービスベンダーと連携」に関しては、既に動きがある。
「XRが当たり前の世界をつくる」をミッションにVR・ARを含むXR市場の創造に取り組む株式会社Synamon(読み:シナモン、本社:東京都品川区、代表取締役:武樋 恒、以下 Synamon)は、株式会社ジィ・シィ企画(本社:千葉県佐倉市、代表取締役社長 矢ヶ部 啓 一、以下 ジィ・シィ企画)と合同で、国立大学法人北海道大学(以下 北海道大学)の学生協力のもと、採用活動におけるVRの有用性に関する調査を実施いたしました。
このシナモン社のサイトに、気になる箇所があるので引用する。
Synamonが提供する「メタバース総合プラットフォーム」は、NFT活用を含む幅広いユースケースに対応可能。
スマートフォンを含むマルチデバイスからのアクセスが可能で、人数規模や用途に応じて柔軟に使い分けができるバーチャル空間を構築することができます。メタバース上における企業のプロモーション活動に最適です。
※正式提供は2022年8月予定
何やら大規模なプロジェクトの様相で、ともすればジィ・シィ企画(GC企画) (4073)が絡む可能性は当然にある。当然現時点では思惑の段階だが、今日の寄り付きから謎の買い上がり後に前場時点でストップ高971円張り付きを見るに、気付いた層がイベドリ先回りの期待買いで仕込みに来ているのかも知れない。何れにせよ、時価総額20億円台、発行済株式数240万株程、公開価格1,890円、初値2,560円、上場来高値3,650円と言う現状を鑑みれば、今後の展開次第では大幅な株価水準の訂正シナリオは十二分にあると言っても過言でなかろう。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。