最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、サイバーステップ(サイステ) (3810)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
2017年のトレバ相場でテンバガー超えも、その後逆テンバガーの大暴落
サイバーステップ(サイステ) (3810)は現在は、東証スタンダード市場に所属している。銘柄の概要は、下記の通り。
オンラインゲーム開発大手。海外で人気。「ぐでたま」などゲーム課金収入が収益源。
2017年、同社が提供するオンラインクレーンゲームのトレバによる超絶大化け相場を形成。大発会の始値401円から同年6月27日には一時7,980円迄買われ、テンバガー超えを果たした。
前週末4月7日に2017年5月期の連結業績予想の上方修正を発表し、最終利益予想は従来予想の2000万円から10倍超となる2億8000万円に上ブレする見通しと発表したことが材料視されている。
引用:サイバーステップがS高買い気配に 17年5月期業績予想の大幅上方修正がサプライズに 最終利益は10倍超に上ブレ | gamebiz
当社株は決算や新作ゲームの話題を背景に、今年1月に7営業日連続でのストップ高を演じた経緯がある。新材料をきっかけに値が飛びやすい銘柄、として短期急騰に期待する向きもあるとみられる。
しかし、その後は大幅減益(サイバステップがストップ安気配、今18年5月期大幅減益を嫌気 | 会社四季報オンライン)等も向かい風となった様で下落基調に転換、2019年6月4日には一時791円迄売られて逆テンバガーに逆戻りした。
東証マザーズのサイバーステップ(3810)が急落した。朝方から値付かずのまま、午後1時52分現在、制限値幅いっぱいの前営業日比1000円(15.65%)安の5390円ストップ安売り気配で推移している
そこから更に度重なる新株予約権(サイバーステップが急反落、新株予約権発行で希薄化を懸念 | 会社四季報オンライン)(サイステップ【3810】2021年09月08日 開示情報 - 第三者割当行使価額修正条項付新株予約権の発行並びに新株予約権買取契約の締結)等の悪材料に見舞われ、今年1月28日には逆テンバガーから更に半額以下の325円迄売り込まれた。
今後リリース予定の2タイトルで再起果たせるか
同社は目下、2タイトルのゲームリリースを予定している。ブラックステラ インフェルノ(BLACK STELLA Iи:FernØ(ブラックステラ インフェルノ))とテラビット(オープンワールドサンドボックスゲーム「テラビット」- TERAVIT)である。
サイバーステップ<3910>は、本日(9月8日)、2020年にプロジェクト中止となったゲームアプリ『BLACK STELLA -ブラックステラ-』を、ScopeNextと共同で新たなスマートフォンゲームアプリ『BLACK STELLA Iи:FernØ』(ブラックステラ インフェルノ)として再始動したことを発表した。なお、リリースは2022年春の予定。
引用:サイバーステップ、新作スマホゲーム『ブラックステラ インフェルノ』を発表 プロジェクト中止となった『ブラックステラ』をScopeNextと共同で再始動 | gamebiz
サイバーステップ<3810>は、本日8月20日、完全新作のオープンワールドサンドボックスRPG『テラビット』の公式サイトの公開するとともに、αテストの参加者募集を開始した。
引用:サイバーステップ、完全新作のオープンワールドサンドボックスRPG『テラビット』を発表! 50名限定のαテスト参加者の募集開始! | gamebiz
SNSアカウントも各種開設されており、ツイッターアカウント(BLACK STELLA Iи:FernØ【公式】(@BLACKSTELLA_IN)さん / Twitter)(【公式】TERAVIT(@teravit_jp)さん / Twitter)の現時点でのフォロワー数はそれぞれ3.4万人と1.8万人。今日は謎のストップ高434円張り付きで引けて年初来高猫したが、考え得る材料としては差詰、ブラックステラインフェルノのリリースが近い事やテラビットの開発進捗ツイートを受けて期待感が高まった等だろうか。
そして今日の引け後、目先の売り圧力であった新株予約権の行使完了(サイステップ【3810】2022年04月20日 開示情報 - 行使価額修正条項付第36回新株予約権の大量行使及び行使完了並びに月間行使状況に関するお知らせ)及び株式会社ネッチの子会社化(サイステップ【3810】2022年04月20日 開示情報 - 子会社の異動を伴う株式取得(子会社化)に関するお知らせ)を開示した。今年は既に同じゲームセクター(ゲーセク)の同胞銘柄バンク・オブ・イノベーション (4393)とエヌリンクス (6578)が先駆して思惑相場を形成している。対して同社はチャート的に出遅れ感がある事、過去にはトレバ相場で理外の大化けを成し得た事等も踏まえ、今日のストップ高がゴールでなく初動の入り口である可能性はあながち絵空事とも言い切れまい。仮に今後株価が4桁に復帰する様な事になれば、500円以下は全て2倍が狙えるどこで買っても誤差となる。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。