最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、ディー・エル・イー(DLE) (3686)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
過去には不正会計をやらかすも、その後3ヶ月でテンバガーに迫る大化け相場の実績
ディー・エル・イー(DLE) (3686)は現在、東証スタンダード市場に属しており、銘柄の概要は下記の通り。
独自キャラの著作権ビジネス。「秘密結社鷹の爪」が人気。朝日放送GHD傘下。
この銘柄は、過去に粉飾決算をやらかしている。
コメディアニメ「秘密結社鷹の爪」の製作で知られるディー・エル・イー(以下:DLE)<3686>が、粉飾決算で揺れています。東証は特設注意市場銘柄に指定、内部管理体制が改善されない場合は上場廃止にするとしています。さらに上場契約違約金3360万円の支払いを命じました。
引用:DLE(ディー・エル・イー)の不正に東証が3360万円を徴求 - M&A Online - M&Aをもっと身近に。
監視委によると、DLEは制作予定のアニメが未完成でありながら前倒しで売り上げを計上していた。実体がない架空の取引で映像制作に関する売り上げを盛るなど不正会計を続けていたという。過大に計上した売上高は18年までの4年間で約23億円で有価証券報告書に虚偽の内容を記載していた。
しかしそれからしばらくして、米動画投稿アプリのTriller(トリラー)への出資ネタ(全世界で8000万超ダウンロード! TikTokを猛追する米国アプリ「TRILLER 」へ株式会社ディー・エル・イーが出資決定|株式会社ディー・エル・イーのプレスリリース)(日本トップクラスのデザイン・映像クリエイティブチームを抱える amidus 社を買収!世界の才能とのコラボ、共同商品開発を図る! | DLE Inc.)を端緒に短期で超絶相場を形成。
Triller 社のもつアプリ、TRILLER は主要なストリーミングプラットフォーム( Apple Music、Spotify等)と統合、及びメジャースタジオ/レーベル( Warner、Sony、Universal)と契約をし、ビデオ(曲)の配信数に応じてアーティストがクレジットを取得できるタレント発掘プラットフォームを実現しています。
また、競合他社を大幅に上回る性能の、ビデオと音楽のセマンティック分析及びバイオメトリック分析により、あらゆるユーザーが数秒でプロ並のビデオ作成を可能にしています。併せて同社は本年に入り Snapchat とパートナーシップ契約を結んでおり、Snapchat の全ユーザー3 億6000 万人にリーチが可能となっており、現在ユーザー数が急増し、全世界で 8000 万ダウンロードを達成し、世界でも注目を浴びる動画プラットフォームに成長しております。なお、今後 TRILLER はEC 機能も実装する予定です。引用:全世界で8000万超ダウンロード! TikTokを猛追する米国アプリ「TRILLER 」へ株式会社ディー・エル・イーが出資決定|株式会社ディー・エル・イーのプレスリリース
DLE 取締役ファウンダーの椎木隆太からのコメント>
「当社は、amidus と同時に出資を決定した米国版 TIK TOK と言われる Triller を始めとしたいくつかの海外企業・サービスとの協業により、世界と日本を繋ぐ事業を計画しています。それにより、世界各国のセレブとのクリエイティブコラボや商品開発ニーズが顕在化すると感じています。amidus獲得により、世界セレブ×日本デザインという図式を DLE 自身で描けるようになり、岡田氏を中心に各方面で世界的なヒットを狙っていきたいと思っています。
また、キャラクター&アニメを中心としてきたセールスプロモーション事業においても、デザインソリューションやハイクオリティ実写動画まで領域を広げることで、大きな売上の向上を図っていきます。」引用:日本トップクラスのデザイン・映像クリエイティブチームを抱える amidus 社を買収!世界の才能とのコラボ、共同商品開発を図る! | DLE Inc.
株式需給面では日証金で株不足の状態にあり、貸株申し込み制限の規制がかかるなか、逆日歩が付く状況下で踏み上げ相場への思惑も株高を助長している。
短編動画投稿プラットフォームアプリを運営するTriller(トリラー)への投資を材料に株価は6月2日から7日連続ストップ高という記録的な上昇をみせたが、前週後半はその反動もあって2日連続ストップ安に売られていた。
又、親会社であるテレビ朝日ホールディングス (9409)もストップ高をつけている。
5月26日株価132円から本日までで4.2倍の急騰に。同社の保有株2200万株から、この期間で含みは93億円増加している。
今日はTriller(トリラー)のIPO申請報道を受け、ストップ高張り付き
その後の株価はしばらく低迷していたが、今日は報道(米動画投稿アプリのトリラー、IPOを申請 | ロイター)を機に急動意、最終的にはストップ高404円に張り付いて引けている。
トリラーは6月、動画広告ソフトウエア企業シーチェンジ・インターナショナルとの合併協議を打ち切り、IPOに進むと表明。ティッカーシンボルを「ILLR」とし、9月までに上場する可能性を示していた。
今後の株価推移については、去年7月以来の400円台を奪還して次の節目は同年YH442円とスグにでも届きそうな位置、その次の節目は月足の一目均衡表の雲下限である520円処、そこを抜ければ雲上限の682円、更に行くならば20円6月のYH945円、発行済株式数は4,200万の時価総額171億円と決して軽いとは言えないものの貸借銘柄につき、前回の相場宜しく思惑先行で空売りを締め上げる需給戦に発展すれば歴史は繰り返す、詰まり短期で倍化する期待感が何処からともなく自然と湧いて来る。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。