最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、ストリームメディアコーポレーション (4772)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
大株主にはLINEのNAVER、20年には4ヶ月で5倍化の実績
ストリームメディアコーポレーション (4772)は現在東証グロース市場に上場しており、銘柄の概要は下記の通り。
スマホなどに韓流スターのコンテンツを配信。韓流系3チャンネルの放送や物販事業も。
尚、通称はストリームメディア、ストリームM、ストリームメディ、ストメ等。大株主(ストリームメディアコーポレーション(ストリームM)【4772】の大株主と資本異動情報|株探(かぶたん))を見ると、LINE(ライン)の親会社である韓国のNAVER(ネイバー)等が確認出来る。
この銘柄は、20年4月の年初来安値101円から同8月には一時544円迄買われて短期で5倍超えの相場を形成している。
ストリームメディアコーポレーション<4772>=ストップ高。同社は22日、世界初のオンライン専用コンサート「Beyond LIVE」で、ガールズグループのTWICEを皮切りに、さまざまなグローバルアーティストの公演を開催する予定だと発表。これが株価を刺激しているようだ。「Beyond LIVE」は、新たなカルチャーテクノロジーをコンサート分野で実現し、AR(拡張現実)技術やリアルタイムでアーティストとのコミュニケーションを楽しめるインタラクティブな機能まで加わったオンライン専用コンサート。「Beyond LIVE」はBeyond Live Corporationとグループ会社との提携により制作され、Beyond Live Corporationの親会社であるSMEJ(東京都港区)は8月1日付でストリームMとの合併を予定している。
しかし、そこを天井に以降は下落基調に転換。今年2月24日には111円迄売られ、ほぼ全モした。
サウジアラビアが絡むメタバース都市計画の思惑浮上、今日は一時ストップ高でYH高猫
そんな同社だが、先週13日に新たなネタ(Soo-Man Lee総括プロデューサー、サウジアラビア文化部長官と歓談CTシステムを活用したサウジPOPプロデュース・オーディションで現地アーティスト発掘へ)を発表。
この日の歓談は3月にリヤドで結ばれたサウジアラビア文化部との縁により実現したもので、バドル・ビン・アブドラ・ビン・ファルハン・アルサウド文化部長官は、今回の訪問で、K-POPの先駆者であるSooMan Lee総括プロデューサーと直接対面した。ラカン・イブラヒム・アルトゥク(Rakan Ibrahim AlTouq)文化・国際関係総括等、サウジアラビア政府要人も同席した。
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これ以外にもこの日、バドル長官をはじめとするサウジアラビア政府要人がSoo-Man Lee総括プロデューサーが構築した文化技術CTシステムに関心を見せると、 Soo-Man Lee総括プロデューサーは、SM本社内のLEDメディアウォール、レコーディングスタジオなど社屋全体を自ら案内し、サプライズでBoAとの対面も行われた。
引用:Soo-Man Lee総括プロデューサー、サウジアラビア文化部長官と歓談CTシステムを活用したサウジPOPプロデュース・オーディションで現地アーティスト発掘へ
すると翌日の株価は、前日終値147円に対してGU始値150円で寄り付き、一時は全モして窓を埋めたがその後193円迄上昇してYH高猫。出来高にして閑散期の200倍を超える616万超えの大商い。
<4772> ストリームM 165 +18
年初来高値。ストリームメディアコーポレーションが所属する企業グループを統括する韓国SM ENTERTAINMENTのSoo-Man Lee総括プロデューサーがサウジアラビアのバドル・ビン・アブドラ・ビン・ファルハン・アルサウド文化部長官とサウジのアーティストの発掘で議論したと発表している。サウジ制作会社との協業による映像コンテンツとフェスティバルイベント制作、メタバース都市建設についてのアイデアも話し合ったという。
その後数日調整を挟んだが、日本法人のエスエム・エンタテインメント・ジャパンが同社とグループ会社の関係にあるSMエンターテインメントが昨日メタバース材料を投下。
【ソウル聯合ニュース】韓国の大手芸能事務所、SMエンタテインメントは23日、メタバース(インターネット上の仮想空間)ブランド「KWANGYA」を活用したサービスの第一弾として「KWANGYAクラブ」を運営すると発表した。
引用:[韓流]SMエンタがメタバースの新サービス 「KWANGYAクラブ」運営へ│韓国音楽K-POP│wowKorea(ワウコリア)
「KWANGYA」ブランド最初のサービスとなる「KWANGYA CLUB」は、SMエンタ所属アーティストを皮切りに、さまざまなK-POPアーティストと国内外セレブリティファンのための多様なコミュニティサービスを提供するメンバーシップを基盤とした公式ファンクラブで、SMエンタ系列会社のSMブランドマーケティングで運営し、7月から2カ月間テスト運営(ベータサービス)した後、9月に正式オープンする計画だ。
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また、「KWANGYA CLUB」を皮切りに、仮想国家「MUSIC NATION SMTOWN」の市民権を付与するデジタルパスポートであり、メンバーシップサービスである「MUSIC NATION SMTOWN meta-PASSPORT」、SMエンタ所属アーティストの多様なIPコンテンツを経験できるカルチャーエクスペリエンス空間「KWANGYA@SEOUL、KWANGYA@LA」など、これまで経験したことのない多彩な形態の新しい未来エンターテインメント事業を「KWANGYA」ブランドとして披露する計画だ。
引用:aespaら所属のSMエンタ、メタバース上ファンコミュニティ「KWANGYA CLUB」7月オープンを発表!|スポーツソウル日本版
2016年 9月 株式会社エスエム・エンタテイント・ジャパンが資本参加
これを受け、今日の株価は前日終値171円に対してGU始値185円で寄り付き、一時はストップ高221円迄買われてYHを高猫。その後は下落して一時200円を割れるも押し目買い意欲は高そうで、前場は205円で引けている。
今後の株価推移については、日足は先日のYH193円を突破、週足は去年7月に200円付近から1ヶ月で544円迄買われて以来の一目均衡表の雲抜け、月足は転換線170円を超えて雲の下限253円が伺える状況、直近5年で数倍相場を複数達成、発行済株式数1.15億とジャブジャブの重量感もお構いなしに今日はストップ高の勢い等を踏まえると、これから更に一段高を目指せる期待感を予感させられまいか。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。