最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、ハウテレビジョン（ハウテレ） （7064）について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
初値は公開価格の3倍をつけるも、上場来高値から1/5に大暴落
ハウテレビジョン（ハウテレ） （7064）は2019年4月24日(水)、東証マザーズに新規上場（IPO）した。現在は東証グロース市場に所属し、銘柄の概要は下記の通り。
新卒学生向けリクルーティング「外資就活ドットコム」を展開。社会人向けサイトも。
公開価格は1,210円で、初値は3,745円。その後3,000円辺り迄売られたが、翌5月30日には上場来高値を4,980円迄高猫。ただ、そこからは下り基調となり、20年3月には世界的な地合い悪化の影響もあり上場来安値を917円迄安猫、公開価格1,210円を割れて上場来高値4,980円から約5分の1に大暴落した。しかし、以降は全体地合い回復もあり株価は急速に立ち直り、翌日引け後に決算を控えた同年6月9日には一時2,747円迄買われて安値から3倍に迫るリバウンド相場を達成した。
直近決算は3期ぶり最高益更新、事業計画にも期待感
同社は今年3月10日の引け後、決算（ハウテレビジョン【7064】、今期経常は6.4倍増で3期ぶり最高益更新へ | 株探ニュース）を発表。すると、前日終値2,000円だった株価は窓を開けて反応、寄り天だったものの2,253円迄買われた。
直近3ヵ月の実績である11-1月期(4Q)の経常損益は7800万円の黒字(前年同期は1億2000万円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-57.8％→23.0％に急改善した。
2023年1月期通期の業績予想については、売上高が前期比48.6%増の17.00億円、営業利益が同542.4%増の3.00億円、経常利益が同527.3%増の2.80億円、当期純利益が同183.4%増の2.25億円を見込んでいる。売上計画としては、戦略的なマーケティング展開により、従来は認知が低かった日系大手及びメガベンチャー企業群における顧客層の大幅な拡大を目指すとしている。一方で、費用計画としては、コストコントロールを継続することで、営業利益率の大幅な向上を目指すとしている。
引用：ハウテレビジョン---22年1月期2ケタ増収・各利益は黒字化、「外資就活ドットコム」「Liiga」の安定的な高成長が継続 | 株探ニュース
それから同月15日には1,805円迄売り込まれたが、反発して再度上昇を開始。そして、先月26日には新たに材料（ハウテレ【7064】2022年04月26日 開示情報 - 事業計画及び成長可能性に関する事項）を出している。以下に幾つか気になった点を引用する。
事業計画
キャリアプラットフォーム（新卒及び中途領域）の事業成長を加速し、2026年1月期で売上高60億、営業利益率25%水準を目指す中略
キャリアプラットフォーム事業
採用支援サービス市場において、企業数・会員数ともに大幅な事業拡大余地あり中略
事業計画：23/1期売上
23/1期は売上高17億円（新卒事業+45%、中途事業+62% ）、営業利益3億円目標コストコントロールを継続し、営業利益率の向上を目指す
開示翌日の株価はやや反応したが、決算後の高値2,253円には及ばず失速。ただ、開示内容が今後実現するならば株価水準の訂正が起こる可能性は当然に想定される。昨日の終値は2,123円、時価総額にして28億円程、下値は1,000円台中頃で確認済み、最新の決算は3期ぶり最高益更新、初値は公開価格の3倍、上場来高値で5,000円近くをつけた実績等から、目下日々の商いは基本少なく薄板であるが、2倍以上を狙ってじっくりと手掛けてみるのも面白そうだ。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。