最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、サインポスト（サイポス） （3996）について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
昨日引け後に黒字決算を発表し、今日はストップ高
サインポスト（サイポス） （3996）は東証プライム市場に所属している。銘柄の概要は、下記の通り。
ICT技術活用の金融、公共向けシステムコンサル、ソリューション事業。AI決済システムに注力。
今年の株価は、大発会に始値1,110円で寄り付き、年初来高値1,134円迄買われたものの、以降は目立った悪材料が見当たらない中ジリジリ下落。1月14日引け後に決算（サインポスト【3996】、3-11月期(3Q累計)最終が赤字縮小で着地・9-11月期も赤字縮小 | 株探ニュース）を発表するも買い意欲の刺激には至らず、800～900円のレンジ推移。しばらく持ち堪えていたが3月9日には800円を割れ、立て続けに材料（サインポスト【3996】2022年03月09日 開示情報 - 大垣書店 イオンモールＫＹＯＴＯ店に「ワンダーレジ-BOOK」を設置 ～文献社「書店WEB」とのシステム連携機能を初搭載～、サインポスト【3996】2022年03月10日 開示情報 - 無人古着屋「SELFURUGI」にEZレジが採用されました）を出して一時は持ち直すも、3月15日には年初来安値を789円迄安猫した。
ただ、それからはリバウンドの兆しを見せ、3月22日に900円に復帰すると、調整を挟みながら4月5日には一時1,078円迄大幅回復した。そして、今日は昨日引け後に発表した決算（サインポスト【3996】、今期経常は黒字浮上へ | 株探ニュース）が好感され、前日終値948円に対してGU寄り付きの始値1,085円から前引け時点でストップ高1,098円に張り付いている。
去年はファミマの無人店舗思惑で爆騰相場、動意づけば上げ足速く上値は軽い
同社株と言えば、何と言っても去年形成したファミリーマート（ファミマ）絡みの無人コンビニ相場だろう。9月11日の報道（ファミマ、無人店1000店 通常の品数維持: 日本経済新聞）を受け、翌日から寄らず2連続ストップ高、16日には一時1,965円迄と9月10日終値709円だった株価は実に2.8倍近く高騰した。その後も複数の材料（サインポスト【3996】2021年09月30日 開示情報 - 株式会社TOUCH TO GOと東芝テック株式会社が資本業務提携を発表、サインポスト【3996】2021年10月14日 開示情報 - 株式会社TOUCH TO GOがKDDI Open Innovation Fund ３号からの資金調達を発表、ファミマ、郵便局に無人店 人口減時代のインフラに: 日本経済新聞）が出た事も追い風となり、11月14日には去年の年初来高値を2,098円迄高猫した。
尚、今年の1月28日には気になる開示を出している。
当社は、ファミリーマートから TTG とのさらなる連携強化の一環として、当社が保有する TTG 株式の一部を譲受したい旨の提案を受けました。当社は、この申し出について検討を重ねた結果、これに応えて両社の協力関係をより強固にし、無人決済店舗の拡大を後押しすることが、TTG の成長促進に資するだけではなく、当社のイノベーション事業が使命とする店舗運営の生産性向上という社会課題の解決に寄与すると判断し、TTG 株式の一部をファミリーマートに譲渡することといたしました。
引用：サインポスト【3996】2022年01月28日 開示情報 - 関連会社株式の一部譲渡及び特別利益の計上に関するお知らせ
この辺りの無人決済店舗ネタ含め、今後何かしらの進展があれば去年形成した様な意外高をつける局面が出て来ても何ら不思議でないだろう。チャート的にも日足は一目均衡表の雲を突破、週足は去年11月以来の大陽線示現、月足は今年1月の陰線ローソク実体上部の1,110円に肉薄と期待感は十二分に持てる形と言えよう。会社からの開示のみならず、引け後突然の不意打ち報道で虚を突かれて大きく動く事があり、動意づけば上げ足速く上値は軽い銘柄だ、去年の様な大化けを期待したい。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。