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銘柄考察

ピクセルカンパニーズ (ピクセル)(2743)の株価は今後どうなるか【2022年4月14日(木)】

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最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。

今回は、ピクセルカンパニーズ (ピクセル)(2743)について簡易的に考察して株価動向を予想したい。

今年は上場来安猫するも、底値から2倍戻し達成

ピクセルカンパニーズ (ピクセル)(2743)は、現在東証スタンダード市場に所属しており、今日の終値は70円、時価総額は29.1億円。銘柄の概要は以下の通り。

カジノ向けゲーム機開発、産業用太陽光発電支援、フィンテックに主力転換。

引用:ピクセルカンパニーズ(ピクセル)【2743】株の基本情報|株探(かぶたん)

2016年11月には、調べた限り理由は見つからなかったが始値219円から1,083円迄、1ヶ月で5倍近い上昇相場をやったり、過去の上場来安値からテンバガー超えの実績がある銘柄。しかし、その後は道中噴火しながらもジリジリと下値切り下げ、20年の年初来高値261円をピークに希薄化(ピクセル【2743】2021年07月21日 開示情報 - 第三者割当により発行される第12回新株予約権(行使価額修正条項付)の募集に関するお知らせ)や度重なる赤字決算(ピクセルカンパニーズ【2743】、1-9月期(3Q累計)最終が赤字転落で着地・7-9月期も赤字転落 | 株探ニュース)も重しとなり去年7月に100円を割れると、今年2月15日引け後の決算(ピクセルカンパニーズ【2743】、前期最終は赤字拡大で着地・10-12月期(4Q)最終は赤字縮小、今期業績は非開示 | 株探ニュース)を受け、同月15には上場来安値を36円迄安猫した。

ただ、その後は下げ渋ってしばらく40円処で推移し、3月18日の材料(ピクセルは買い先行、メタバースリゾート開発プロジェクトのテストマーケティング開始 | 株探ニュース)を受けて一時は日足の一目均衡表の雲上限57円迄買われ、にわかに上放れ開始。4月に入って日足の雲を上抜けてからは特段の材料が見当たらないものの上げ足を加速、6日には年初来高値を67円迄高猫。翌日7日引け後の材料(ピクセル【2743】2022年04月07日 開示情報 - 第三者割当による発行された第12回新株予約権(行使価額修正条項付)の行使完了及び月間行使状況に関するお知らせ)も好感され、11日には年初来高値を81円迄高猫、年初来安値36円から2倍超えのリバウンドを果たした。

カジノ、NFT、メタバースの三本の矢で大化けなるか

同社には目下、大別して3つの思惑がある。先ずは、同社の元々の家業であるカジノに絡んだIR(Integrated Resort、総合リゾート)関連。

尚、業界における海外の有力企業、関連分野の主な国内企業、地域企業、または国内外の投資会社など、これからも様々な提携を重ねて拡大していく方針です。

引用:ピクセル【2743】2020年11月16日 開示情報 - 長崎IRへの参入方針決定に関するお知らせ

最近、関連報道がいくつか出ている。

 開業5年目の売り上げは約2716億円、うちカジノ部門が74%の約2003億円と試算。経済波及効果はIR施設への投資で約5428億円、来訪者の消費で約3328億円(開業5年目)とし、直接・間接雇用は約9700人となる見通し。

引用:国内外から673万人が来訪 「長崎IR」開業5年目見込み カジノ利用は291万人(長崎新聞) - Yahoo!ニュース

和歌山県が和歌山市内の人工島「和歌山マリーナシティ」に誘致を進めているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)をめぐり、県議会の議会運営委員会は7日、県のIR区域整備計画を審議する臨時会を14~20日に開催することを決めた。

引用:IR審議、和歌山県議会14日から開催(産経新聞) - Yahoo!ニュース

早ければ2029年秋から冬ごろの開業を目指す。カジノの収益を含む年間売り上げを約5200億円と算定。

引用:大阪IR、4月認定申請へ 和歌山・長崎に先行(共同通信) - Yahoo!ニュース

次に、去年21年8月6日に発表したXクリエーションが絡んだNFT関連。

近年、ブロックチェーン技術の中でも特に注目度が高い NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)ですが、アートや音楽、ビデオやゲームなどの幅広い分野で活用されています。特に、唯一無二のデジタルコンテンツを証明できるデジタル資産の鑑定書や所有証明書としての役割は、今後もさらに様々な用途で利用されることが予想されます。NFT 市場の調査サイト(NonFungible.com)によると、2021 年に入ってから市場が急拡大しており、前年 2020 年が約3.4億ドルだったのに対し、今年は第一四半期(1~3月)だけで約15億ドルまで市場が成長したと言われています。特に市場の成長を牽引する代表的な NFT マーケットプレイスが「NBA トップショット」と呼ばれる NFT トレーディングカードゲームで世界最大級の売上を誇ります。

引用:ピクセルソリューションズ株式会社X クリエーション株式会社と協業に関する基本合意

その後、実際に体制が始動した。

両社は 2021 年8月に、NFT/ブロックチェーン技術を活用したデジタル商材や関連サービスの企画・開発・運営を目的とする協業について基本合意書を締結しており、事業化の検討を続けて参りました。この度、特にピクセルソリューションズが技術・開発力を提供できる具体的な「開発」の分野について協議した結果、まずはその第一弾として既存のウォレット機能をバージョンアップさせた NFT 特化型の多機能ウォレット NFT 資産管理用ウォレットの開発を行うことになりました。

引用:ピクセル【2743】2021年09月06日 開示情報 - ピクセルソリューションズ株式会社Xクリエーション株式会社とNFT商材共同開発体制が始動

最後に、同じく去年21年の12月6日引け後に開示のGFA (8783)が絡んだメタバース事業関連。

ピクセルグループは、NFT/ブロックチェーン技術を用いたデジタル商材や関連サービスの企画・開発・運営の積極的な技術提供を行っており、また、ブロックチェーンを基盤に作られたNFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)に着目し、これらゲーム最大の特徴である“収益化が可能なゲーム”のアプリケーション提供に向け現在、関係各社と連携し準備を進めております。ピクセルグループは、NFT ゲームのみならず、オンラインカジノの周辺事業アフィリエイト等)において収益化を企図しております。

引用:ピクセル【2743】2021年12月06日 開示情報 - メタバース共同事業開始のお知らせ

IRとメタバースの親和性が感じ取られる。

『メタ・リゾート TOKYO(仮称)』とは、NFT を活用したメタバース上に日本文化を全世界へ発信すべく、世界的に人気の VR プラットフォームDecentraland」に「東京」をイメージした仮想空間に複合リゾート施設等を建設し、新たな雇用と経済活動を生み出すこれまでにないエコシステムの創出を目指すプロジェクトです。

引用:ピクセル【2743】2021年12月24日 開示情報 - メタバース上に新NFTエコシステムを構築する開発プロジェクトを開始

3月17には、同社サイトのお知らせにて進展が報告された。

この度、テストマーケティングも兼ねた当該プロジェクトで初となる建築物『PIXEL Decentraland Branch(仮称)』が開設されましたのでご紹介させて頂きます。

引用:メタバースリゾート開発プロジェクトのテストマーケティングを開始

以上、思惑としては実に興味深く、冒頭の通り過去には株価4桁の時代があった事や動意づけば掘削機の如くガンガン上値を掘り進んで行く低位株と言う事等を踏まえると、いずれ100円台復帰を試して来る可能性が高いと言えるのではなかろうか。そして、今後の進展次第では更に上値余地が望めよう。ただ、4月に入ってから値動きが粗い展開が続いている点は注意したい。

無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。

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