最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして株式売買をした結果として損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、トレードワークス（Tワークス） （3997）について簡易的に考察して株価動向を予想したい。
株価はここ数年低迷も、材料感度は良好
トレードワークス（Tワークス） （3997）は現在東証スタンダード市場に所属し、銘柄の概要は下記の通り。
証券、FX、商品先物業界向けのシステム開発。セキュリティ診断や不正取引監視も。
2017年12月に上場し、初値4,533円、同月に上場来高値を4,896円迄高猫するもその後下落。そして2020年2月には567ウイルスをきっかけとする大暴落相場に巻き込まれ、遂に1,000円台を割れて翌3月には上場来安値を457円迄安猫した。
ただ、以降は持ち直し復調気味。加えて、材料を不定期に出すきらいがあり、その度に株価は反応してストップ高含む大幅上昇する傾向がある。
アイエントは「オンラインによる免税注文とユーザー自身のスマホで免税処理を実現するサービス」で国税庁から日本初の許認可を取得。国内特許は取得済みで、欧州・中国など国際特許も出願済みという。
Ｔワークスはコネクテッドコマースに出資し、株式の一部取得を行う。同社では、これによりコネクテッドコマースの代表を務める中村武治氏に次ぐ出資比率になるとしており、両社や関連するパートナー企業との協力体制を強化するという。
今回の特許技術を利用したプロダクト開発のほか、特許ライセンスの提供も検討するとしている。
今日は全体地合い悪い中、過去の開示が見直されて大幅逆行高
そんな同社は今日、全体地合いが悪い中にあって逆行高。前引け時点で前日終値比で10%近く上昇、年初来高値を1,160円迄高猫している。調べてみると、どうやら去年11月26日引け後に出した開示（リアル×デジタル体験型店舗「AZLM CONNECTED CAFE」を運営するコネクテッドコマース株式会社との業務提携に関するお知らせ）が昨日出された材料（連日大行列！ご盛況ありがとうございます！！ - AZLM）を受けて蒸し返されて動意した模様。以下に一部引用する。
「AZLM」とは、「From A to Z , Live Marketing」の頭文字を引用。あらゆる商品をライブでマーケティングできる未来型のCafeを意味しています。店内では、バリスタによるスペシャリティコーヒーをはじめとしたオリジナルドリンクや軽食の販売に加え、約300点の展示スペースに全国の逸品をディスプレイし、見て、触って、試せる機会を提供します。
現在展開している渋谷店を皮切りに、リアルならではのユーザー体験・行動・会話データを大量に分析するため、全国2000店舗の日常空間を2031年を目標にフランチャイズ展開していく考えです。またライブコマースやメタバースでのコマースデータも積極的に取得していきます。
直営店である渋谷地下街を皮切りに、百貨店、駅ビル、空港施設、電鉄系のデベロッパーなど、商空間を保有している事業者などへ向けてフランチャイズ展開を進めて行く予定です。引用：リアル×デジタル体験型店舗「AZLM CONNECTED CAFE」を運営するコネクテッドコマース株式会社との業務提携に関するお知らせ
尚、開示翌日は前日終値887円に対しGUからストップ高1,037円で寄り付き、首吊線を示現したが翌日以降も続伸し、3日後の19日には年初来高値を一時1,620円迄高猫ている。全体地合い悪化の中で逆行高のYH高猫、時価総額40億円程度の小型個別、材料感度は良好、一目均衡表は週足が基準線に接近の月足は転換線が射程等の点を踏まえれば、後場以降更に上値追いの展開から昨年YH1,620円を試す局面が訪れる可能性は十分と言えそう。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。