最初に断っておくが、当記事は銘柄の株価が今後上昇する事を保証したり、買い推奨したりする性質のものではない。あくまで現状の材料に基づいた個人の私見であり、当記事を参考にして損失が発生しても一切保証出来ない事は留意されたい。
今回は、サスメド (4263)について簡易的に考察して予想したい。
直近決算後に売られるも、チャートは底固め感あり
サスメド (4263)は、2020年12月24日(金)に東証マザーズに新規上場(IPO)した。現在は東証グロース市場に属し、銘柄の概要は下記の通り。
医療機器開発や各種医療情報の収集・提供を手掛ける。
公開価格は1,410円で、初値は1,500円。その後、29日に上場来高値は2,500円迄買われ、以降しばらくは1日に寄り付きから100円以上株価が上昇する日がある程の物色熱を見せていた。しかし、今年2月10日引け後に出した決算(サスメド【4263】、今期経常を赤字縮小に上方修正 | 株探ニュース)が嫌気されて翌日は窓を明けてGD寄り付き、その後はズルズル下がり2月24日には上場来安値980円迄売り込まれた。
ただ、1,000円付近は値頃感からか押し目買いの意欲が強い様で反発開始、1,000~1,200円処のレンジを形成。その後、3月18日引け後に材料(サスメド【4263】2022年03月18日 開示情報 - 九州大学との共同研究開始について)を開示、翌日はGU寄り付きもほぼ寄り天だったが翌日以降1,100円を割れずに底堅く推移。そして、昨日11日はGU寄り付きから一時公開価格に面合わせの1,410円迄買われた。どうやらツイッター情報によると4月8日の引け後にSBIが新規で買い、目標株価3,200円のレーティングを出した模様。
尚、今日4月12日時点の終値は1,206円、時価総額は194億円で公開価格1,410円を10%以上下回っている。
今後の材料次第では、上放れが期待出来そう
前述の通り、目下の下値メドは悪材料視された決算も大分織り込まれたであろう1,000円付近。最近の日足のボラは上場直後に比べて小幅だが、引け後に好材料が出れば翌日の寄り付きは素直にGU反応する事からも、デイトレ向きと言うよりはチャートを参考に買いと思う株価迄下がるのを待って押し目買いしたり、取り敢えず打診買いして押せば買い下がる等して、材料が出る等して噴いた時に利確する方針が一法だろう。
懸念点としては、上場前からの大株主の一部はロックアップが解除されており、その分が売り圧力となる。ただ、これ迄に2回あった1,000円割れの局面でも焦って売り込んで来ない点を考慮すれば、チャートを崩さない様に配慮しているのか、それとも今後の株価上昇を期待して売却を控えているのかも知れない。
材料についても、これ迄サスメド【4263】2021年12月27日 開示情報 - 不眠症治療用アプリに関する塩野義製薬株式会社との販売提携契約締結についてやサスメド【4263】2022年02月01日 開示情報 - 不眠障害治療用アプリケーションの製造販売承認申請について等を出しており、この辺りの絡みも含めて今後サプライズがあれば株価水準が上放れしても何ら不思議ではない。もしそうなった場合、公開価格の1,410円は当然に意識される、詰まり公開価格を超える公算が高いから、現時点での株価水準は買いとも言える。
無論、今後突如として何らかの悪材料が出現したり地政学リスク等に見舞われて株価暴落が起こらない保証は一切無い点は言うに及ばない。